
休日昼過ぎの伊勢丹
Mario Gelateria新宿伊勢丹店に行ったのは休日の昼過ぎという、一週間で最も混んでいそうな時間だった。
ショップの前にはちょっとした人だかりと列ができている。
ショーケースを眺めながらゆっくりフレーバーを選ぶ、なんてことは難しそうだ。
壁にはられたフレーバーリストを少し下がったところから見て、注文を決めてから列に並ぶ。今日はシチリアンソルトと焦がしキャラメル。
店員さんがてきぱきと動いてくれるので、列は思ったよりもサクサク進みほとんど待つことがなかった。
シチリアンソルトと焦がしキャラメル
シチリアンソルトは塩っぱさと甘さのバランスが絶妙で美味しい。この甘塩っぱさがクセになる味で、ひとくち食べて口の中で溶けたらすぐに次のひとくちを入れたくなる。
アーモンドの入ったクッキーが混ぜ込んであり、味にも歯ごたえにも程よいアクセントになっている。
焦がしキャラメルはキャラメル好きにピッタリのフレーバー。苦味と甘味がちょうど良く感じられる。また、シチリアンソルトとの相性がばっちりで、ひとつのカップの中で混じり合うと一層美味しくなった。
添えられているビスケットは薄い生地を幾層か重ねて焼いてあり、サクっと噛むとホロッと砕ける歯ごたえが軽快だ。甘みを抑えてあるので、アイスクリームと一緒に食べるととても美味しい。
甘さ、塩っぱさ、苦味。クリーム、アーモンド、クッキー、ビスケット。
さりげないこのひとカップにいろんな味や歯ごたえがいくつも含まれていることに感心してしまう。単独でも美味しいし、混じり合うと更に美味しい。

混んでいるからこそ見える景色
レポートのためにアイスクリームショップを訪れる時はなるべく平日を選んでいる。理由は混んでいないから。いくつかのフレーバーを食べたり、お店の人と話したりするためにはお客さんが少ないタイミングに行くのがベストだ。
しかし、お店というのはお客さんがいてこそ完成するものである。どんな人がどんな風にその店を利用しているかを眺めると、そのお店の良さが見えてくる。だからガラガラの時間に行くと少し物足りない気になる。アイスクリームのことはよく分かるけど、お店のことはあまり分からないのだ。
それに混んでいて忙しい時のお店は活き活きとしている。特にアイスクリームショップの場合、たくさんの人がアイスクリームを食べている様子はそれだけで楽しくて幸せな雰囲気を作り出す。
休日午後のMario Gelateria新宿伊勢丹店には、空いていたら見られなかったであろう光景があった。店内にある小さめのイートインスペースだけでなく、お店の外にもたくさん椅子を設けてあり、そこでアイスを食べながら休憩している人がたくさんいた。
年代も性別も国籍もさまざまな人たちが買い物の疲れをここで癒やし、おいしいアイスクリームで元気を取り戻しているようだ。既に買った物のことやこれから行く場所のことなどを楽しそうに話している。ここはまるでみんなのオアシスだった。
疲れたときのアイスクリーム
疲れているときに冷たいアイスを食べると気分転換できて、次の行動へのやる気を促してくれる。
アイスを食べる前はクタクタだったのに、一口食べたらその冷たさがいい刺激になって、食べ終わった時には「さ、行くか!」と心が前向きになっていることがよくある。
ショッピングというのは楽しいけど疲れてしまう。そんな時はアイスクリームを食べてリフレッシュするのがオススメだ。ささやかな時間のちょっとしたアイスクリーム効果が、その後のエンジョイにきっと役立ってくれるだろう。


Premium MarioGelateria
- 住所
- 東京都新宿区新宿3-14-1 伊勢丹新宿本店 地下1階
- お問い合わせ
- 03-3351-2881
- アクセス
- 新宿駅 徒歩5分(500m)
- 営業時間
- 10:30~20:00
- 定休日
- 伊勢丹新宿本店に準ずる
- webサイト
- http://www.mariogelateria.com/
