キウイフルーツ、ミルク

ショーケースの中には肥田牧場のミルクを使ったジェラートの他に、季節のフルーツのフレーバーも。
はじめはやはりミルク。それといまが旬のキウイフルーツをオーダーした。

キウイフルーツはシャーベットで、ほのかなグリーンがきれいで涼しげだ。
キウイの甘みや酸味だけでなく、淡い苦味も感じる。
濃厚な風味はないが、あっさり感とたっぷり入った種のプチプチ感がクセになる。
梅雨のじめじめした蒸し暑さもさっぱり流してくれるようだ。

ミルクはまろやかな甘みがとても美味しい。
優しくて和むミルクの風味に心がほっと寛ぐ。
風味はしっかり感じつつも、強すぎずさっぱりとして、近すぎず遠すぎずのちょうどいい距離感で味わえる。

抹茶、とうもろこし

少し濃いめの、しっかりとした苦味のある抹茶。ベースのミルクの風味が豊かなので口当たりが優しく、渋みを感じさせない。甘みに逃げず、苦味をしっかり受け止めつつも、まろやかに包み込む懐の深い抹茶。

珍しいとうもろこしのジェラート。甘さ控えめでとうもろこしの淡い風味を大切にしている印象。かぼちゃやさつまいものジェラートのようにほっくりした味を想像していたが、意外にもさっぱりした味で夏にぴったりだ。きめ細かい冷製コーンポタージュスープのようだ。

レモン、ジャンデューヤ

レモンは眩しいほど真っ白でまるで雪を食べているみたいだ。
キュッとしたすっぱさが心地よく、すっきりと溶けてとても爽やかな後味。
レモンの酸味を損なわない、丁度いい甘さ加減。
すっぱい系ジェラートには苦手意識があったが、これはとてもおいしい。

ジャンドゥーヤとはローストしたナッツ類（主にアーモンドやへゼルナッツ）のペーストをチョコレートに混ぜたものだ。
メーリアのジャンドゥーヤはとてもきめ細かくなめらかな舌触りで、ひとくち食べた途端、口いっぱいに広がる鮮やかなナッツの風味に、まろやかなミルクが混ざり合って絶品！
カカオは主張しすぎない絶妙なバランスで、いくらでも食べられそうだ。

パイナップル、キャラメル

パインはいい香りとさっぱりした甘さがおいし。ひとくちごとに夏を感じて、心がウキウキする。

キャラメルはとてもなめらかできめが細かくシルキー。メーリアのミルク特有のさっぱり感と、キャラメルならではのコクが両立した逸品だ。

牛の匂いも贅沢

広々としたテラスでアイスを食べていると、風に乗って牛の匂いがしてきた。
駅のホームでこの匂いを嗅いだら顔をしかめるかもしれないが、美味しいジェラートを食べているところで牛の匂いがすると、ミルクが新鮮な証拠だな、と贅沢な気分になってくる。

メーリアのジェラートで全体を通して感じるのはちょうどいい距離感。ガツンとしたインパクトや濃厚さはないが、風味やコクにふんわりと包み込まれるような感覚で、強弱濃淡のさじ加減のセンスが絶妙だ。

横浜市戸塚区民の投票によって決められる「おいしいもの とつかブランド」にも認定されており、そのおいしさは折り紙つき。
この日も平日の午前中から客足が絶えず、人気があることがうかがえる。

お店にはジェラートの他にソフトクリームもあり、プレーンの他にトッピングも6種類ある。

緑に囲まれて牛の気配を感じながらハイクオリティジェラートを食べる贅沢。近くに寄った際にはぜひ足を運んでみてほしい