
行列ができるジェラテリア
ジェラテリアアクオリーナは行列ができるほどの人気店だ。私が訪れたのは週末だったので営業時間は13時から。開店時間を数分過ぎた頃に着いたが、店内はすでにお客さんでいっぱいで、いくつかある椅子も埋まっていた。
ショーケースは蓋つきタイプで中身が見えないので、フレーバーを選ぶ時に情報が欲しくて自然と店員さんとの会話が生まれる。
メーラ・ゼンゼロ・カンネッラ、ビアパ・ライム、和栗
メーラ・ゼンゼロ・カンネッラは、メーラ(りんご)ゼンゼロ(生姜)カンネッラ(シナモン)のシャーベット。とてもスパイシーなアイスで不思議な感覚だ。甘みは抑えめでさっぱりとしてすっきりした後味。シャーベットなのにねっとりした食感でおいしい。
ビアパ・ライムのビアパはジェラテリアアクオリーナの造語でビアンコパッシォーネの略。ビアンコはホワイトの意味でこの場合はホワイトチョコレート。パッシォーネはパッションフルーツ。ビアパ・ライムはビアンコパッシォーネにライムの風味を利かせたジェラートだ。すごくきめが細かくて驚くほどなめらかな食感。ホワイトチョコの甘さとパッションフルーツの酸味の調和が素晴らしい。
和栗はまろやかな甘さ。栗の風味をしっかり感じつつ、栗を使ったスイーツにありがちな粉っぽさは全くない。ジェラテリアアクオリーナの粘りのあるジェラートがさらにねっとりして、舌に絡みつきながら溶けていくのがたまらない。

ウブリアコーナ、フラゴーラ、フレッシュミルク
食べる前の写真を取り忘れ、途中で慌てて撮影した。食べかけ写真しかなくて申し訳ない。撮り忘れはこれで4回目。毎回反省するのだが、美味しいアイスクリームに出会ってしまうとつい仕事を忘れてしまう。(撮り忘れ1回目、撮り忘れ2回目、撮り忘れ3回目)
ウブリアコーナはラ・フランスのシャーベットに、スパイスで香りをつけた赤ワインソースを混ぜたもの。ラ・フランスの芳醇な香りと濃厚な甘みが感じられる。ランクの高い高級ラ・フランスを食べているみたいだ。こちらもシャーベとなのにねっとりとした食感。ウブリアコーナもはジェラテリアアクオリーナの造語で、イタリア語で酔っぱらいを意味するウブリアーコをもとにしていると思われる。
フラゴーラはイタリア語でいちごのこと。種のつぶつぶがいっぱい入っていて、いちごを丸ごとたっぷり使用しているのがよく分かる。鮮やかな色と甘酸っぱさにハッとするシャーベットだ。
フレッシュミルクはこれまたきめがとても細かくてなめらか。フルーツ系のシャーベットとよく合う。ミルクの甘みがまろやか且つ軽やか。

オリーブオイル、トルタアルビコッカ、あんのういも
オリーブオイルはオリーブの香りがふわーっと広がる。クセのある味を想像していたが、予想に反して繊細な風味でとてもクリーミー。
トルタアルビコッカとはアプリコットタルトのことで、これはそれをイメージしたジェラート。リコッタチーズのジェラートにアプリコットソースと杏仁風味の焼き菓子を混ぜ込んである。リコッタチーズとアプリコットソースのそれぞれの酸味がうまく合わさって美味しい。杏仁の香りがふわっと香りいいアクセントになっている。ミルクジェラートベースではないので甘くなりすぎず、あんずや杏仁の風味を深く味わえる。
あんのういもはねっとりさもコクのある甘みも安納芋そのもの。キャラメルのような深く香ばしいコクがあるのは、お店のオーブンで焼いているからだろうか。
多彩でおいしいジェラートの数々
ジェラテリアアクオリーナは短いスパンでフレーバーが入れ替わるので、何度来ても楽しめる。また週末限定で週替りソフトクリームもあり、こちらも人気だ。
種類の多さやオリジナリティのあるフレーバーなど、強い創作意欲を感じる。
まるでフランス料理のように様々な食材を巧みに組み合わせて、メーラ・ゼンゼロ・カンネッラやウブリアコーナなど他では食べられないオリジナルジェラートをどんどん生み出している。
生のまま使ったり、煮たり焼いたり。スパイスやお酒と合わせてみたり。積極的な創造性は芸術家のよう。
現在(2019年2月8日)は毎年恒例の冬季休業中。次回の営業は期間限定で2月9日から11日の3日間。時間は13時から20時。通常営業開始は3月14日の予定だ。
訪れる度に新しい味に出会えるジェラテリア。次はどんなフレーバーを食べられるかとても楽しみだ。





GELATERIA ACQUOLINA
- 住所
- 東京都目黒区五本木1-11-10
- お問い合わせ
- 03-5708-5787
- アクセス
- 東急東横線 祐天寺駅 徒歩20秒(62m)
- 営業時間
- [月・水~金] 14:00~23:00
[土・日・祝] 13:00~23:00 - 定休日
- 火曜定休、その他不定休あり
- webサイト
- http://www.acquolina.jp/
