#35 まりをねっと

寒くてもアイス

年末の夕暮れに群馬・前橋駅のロータリーでバスを待っていた。上州のからっ風が吹き付け、バスを待つ間少しでも暖を取ろうと買ったコンビニのコーヒーはみるみる冷めていく。
時間通りに来たバスに乗り、車内の暖かさにほっとして気も緩む。しかしそのまま15分ほどで目的のバス停に着けば、また外を歩かなければいけない。お店に着いてもきっとすぐには体は暖まらないだろう。この状況はどうみても冷たいアイスをおいしく食べるのには向いてないな。そんな後ろ向きなことを考えながらお店までの道を歩いた。
お店に到着し店内に入る。寒さにすっかりくたびれてしまった私はお店に入ってもまだアイスを食べることに気持ちが乗っていなかったが、ショーケースの中のアイスを眺めていると次第にワクワクしてきた。食べたいフレーバーがたくさんあって迷っちゃう、という贅沢で幸せなシチュエーションがメンタルを盛り上げてくれるのだ。まずは大好物のキャラメルと、最近好きになったゴルゴンゾーラを食べてみよう。

生キャラメルとゴルゴンゾーラ
生キャラメル(上)とゴルゴンゾーラ(下)

生キャラメルとゴルゴンゾーラ

生キャラメルはベースのクリームアイスに生キャラメルがリボン状に入っている。イメージしてた通りの甘くて香ばしい王道なキャラメルの味
ベースのクリーム自体は甘みが抑えめなので純粋なキャラメルの風味をしっかり感じられる。
ねっとりとした食感といい、豊かなキャラメルの香りといい、全てが完璧に揃っており、ひとくち食べた瞬間に、わぁ!きたこれ!おいしい!と感動。

ゴルゴンゾーラも想像通りのチーズ臭さ。このうまくさ(旨い+くさい)がたまらない。
ほんのり青みがかった白色がブルーチーズであるゴルゴンゾーラらしい色味。ブルーチーズの粒も時折見える。
マルゲラで食べて以来、すっかりお気に入りのゴルゴンゾーラジェラート。まりおねっとのゴルゴンゾーラはマルゲラよりもチーズ感がマイルドで、ミルキーかつまろやか。
(マルゲラの紹介記事はこちら

生キャラメルとゴルゴンゾーラ。このふたつのアイスの美味しさでさっきまでの沈んだ気持ちは吹き飛び、感動と興奮で気持ちが熱くなる。心も体も冷えていたからよりおいしさが響いたのかもしれない。私はこのひとカップに、人生でいちばんのアイスを見つけちゃったかもという出会っちゃった感を感じた。

ピスタチオとラムフルーツ
上にあったピスタチオを食べてしまった後のラムフルーツ

ピスタチオとラムフルーツ

写真には上に乗っていたはずのピスタチオが写っていない。先ほど食べた生キャラメルとゴルゴンゾーラの感動の余韻のせいか、食べる前に写真を撮るのをすっかり忘れてしまい、ピスタチオを食べ終わってから思い出して慌てて撮影したのだ。

ピスタチオはすごくクリーミー。香ばしいピスタチオのいい香りが口の中いっぱいに広がる。甘さの加減が絶妙で後味はすっきり。
ジェラートショップではカップに盛る際にヘラなどで何度も練っているのをよく見かける。練ってすこし温度を上げ、また空気を含ませることで滑らかさやまろやかさをアップさせているのだ。しかしまりをねっとでは全くこねない。球状のスクープでさっさとすくうだけ。なのにすごく滑らかでたまらなくねっとりしている。店員さんに尋ねると温度管理をしているからだとサラッと答えてくれたが、私にはまるで魔法のように不思議で魅力的だ。

ラムフルーツはとにかくドライフルーツがゴロゴロといっぱい入っており、賑やかで美味しい。レーズンだけでも3種類くらい入っているようだ。他にはオレンジピールやパイナップル等々。フルーツ一粒一粒は甘みがぎゅっと詰まっていて、そこにまろやかなクリームとラムがミックスされ風味を立たせている。

ゆずと生チョコ
ゆず(上)と生チョコ(下)

ゆずと生チョコ

ゆずは一口食べるとゆずの香りがブワッと一気に広がったのもつかの間、一瞬でスーッと消えていく。濃厚なのにさっぱり、というとても不思議な感覚。ゆず独特の苦味が美味しくてクセになる味だ。すごくジューシーで瑞々しく、素材の良さを大切にしている感じがする。

生チョコはとても滑らかでクリーミー。フワッと軽いのではなく、しっとりと口の中に広がる感覚だ。こちらも甘さ加減が絶妙で、チョコがとても濃厚なのに全くしつこく感じない

プラリネとミルクティー
プラリネ(上)とミルクティー(下)

プラリネとミルクティー

プラリネは粗めに砕いたアーモンドがゴロゴロと入っていて食べごたえ充分。カリカリとしたカラメルはとても風味がいい。アーモンドの香ばしさとキャラメルの苦味、ベースのクリームの甘みなど、全体的なバランスが良くおいしい。

ミルクティーは穏やかな紅茶の香りと控えめな甘みにほっと癒される。クリーミーでまろやかでありつつくどさは全くなくて、距離感のセンスの良さを感じる。

自家製コーン焼き機
コーン焼き機

コーンは自家製

まりをねっとは前橋駅から少し離れた場所にあるが、地元でも人気のお店だ。私が訪れたのは冬のすでに日も暮れかかった時間だったにも関わらず、ひと組去ってはまたひと組来店と客足が絶えることがない。
テイクアウトも可能で、注文するとその場ですくって蓋つきカップに入れてくれるので、お店で食べるあのねっとり食感を持ち帰ることができる。

コーンは店内で焼いた自家製だということを帰り際に知る。しかもそれがとても評判がいいということを帰宅してからネットで知る。なんということだ。目の前でコーンを焼くところをみたかったし、焼きたてコーンを食べたかったじゃないか。

生キャラメルとゴルゴンゾーラの感動をもう一度味わいたいし、ピスタチオの写真撮り忘れたし、まだ食べていない気になるフレーバーもたくさんある。ならばもう一度行くしかないな。その時は是非コーンで食べなくては。

まりをねっとのショーケース
(上)ピスタチオ、ゆず
(下)パンプキン、りんご
まりをねっとのショーケース
(上)ゆず、アフォガード、みかん
(下)りんご、フランボワーズヨーグルト、ゴルゴンゾーラ
まりをねっとのショーケース
(上)プラリネ、生チョコ、ラムフルーツ
(下)抹茶、イチゴミルク、ミルクティー
まりをねっとのショーケース
(上)マーブルベリー、生キャラメル、ティラミス
(下)ホワイトバニラ、ブルーベリーレモン、レアチーズ

まりをねっと

住所
群馬県前橋市北代田町486-7
お問い合わせ
027-235-3852
アクセス
前橋駅から日本中央バス(富士見温泉線)で約15分、青柳大師入り口バス停より徒歩2分
営業時間
11:00~21:00
定休日
月曜
webサイト
http://www.mario-net.co.jp/index.htm
まりをねっとの外観