#34 Albero.(アルベロ)

高崎市榛名地区の果樹園
高崎市榛名地区の果樹園

果樹園のジェラート

Albero.は群馬県高崎市の榛名地区にある果樹園『山木農園』が直営する手作りジェラートショップだ。果実のプロが素材の持ち味を生かしてつくるジェラートは、自家栽培の旬のフルーツはもちろん、地元・群馬で生産された食材を積極的に使用し、素材を活かしたオリジナリティのあるフレーバーを取り揃えている。
この辺りは北関東屈指の果樹産地で、梨、桃、プラムは群馬県一、梅は東日本一の生産量を誇る。他にもブルーベリー、イチゴ、ネクタリン、ラフランスなど様々なフルーツを生産している。シーズンには、国道406号沿いに直売所が並び「フルーツ街道」と呼ばれて親しまれ、フルーツ狩りも楽しめるという。

脚に刺さった棘
脚に刺さった棘。これがびっしり付いてしまった
Albero.の看板
Albero.の看板

お店までの坂道

電車とバスを乗り継いで最寄のバス停「下里見」で降りると、そこからはのカーブの多い坂道を10分ほど登る。道沿いには梨の果樹園が続き、梨狩りの看板をいくつも見かける。それらを眺めながら歩いているとこれから食べる果樹園直営ジェラートへの期待が高まるのだが、それにしてもこの坂道!なかなかに急な勾配である。しかも歩道がとても狭く、車がすぐ横を駆け抜けるので気が抜けない。車を避けようと道の端ギリギリに寄ったら、足元の薮に生えていた草の棘が盛大に脚に刺さった。チクチクするのですぐに取り除きたいのだが、狭い歩道に蹲っていては車に轢かれてしまうので少し開けた場所まで我慢する。少し開けた場所で棘を一本一本取りながら、お店のwebサイトで「徒歩はきついですよ!」と書かれていたのは、全く正しくとても親切な忠告だったことを今更理解した。

それでもAlbero.のシンプルでお洒落な看板が見えると一気にテンションが上がり、期待も高まる。

お店は小ぶりで居心地の良いカフェのような雰囲気。ショーケースの中の手書きの説明書きには使用する食材の産地や製造方法が丁寧に書かれている。ひと通り眺め、まずは珍しいゴボウ酒粕ショコラ。それにゴロゴロと果実が入っているりんごのコンポートを頼んでみる。

ゴボウ、りんごのコンポート、酒粕ショコラ
ゴボウ(右)りんごのコンポート(左)酒粕ショコラ(下)

ゴボウ、りんごのコンポート、酒粕ショコラ

ゴボウのジェラート。ゴボウの風味をしっかり感じつつ、ミルクと混ざり合ってまろやかに仕上がっている。ミルキーなゴボウ味。とても想像できないと思うがすごく美味しいので是非とも食べてみてほしい。

りんごのコンポートにはシャリシャリとしたりんごがたくさん入っている。このりんごの味がすごく濃い!自然の力強さを感じる。ベースになっているミルクジェラートは甘さ控えめで穏やかな優しい味なので、りんごの味がくっきりと際立つ。

酒粕ショコラはカカオの苦味に酒粕の香りと甘みがとても良くマッチしている。特に口の中でアイスが溶けた後に酒粕の香りがフワーッと漂う。トロッと舌に絡みつくような食感なので、酒粕の風味の余韻が残る。気をつけていると酒粕の粒が入っているのが分かる。

りんごのソルベ・アールグレイの香り、ブルーベリーみるく、杏仁
りんごのソルベ・アールグレイの香り(右)ブルーベリーみるく(左)杏仁(下)

りんごのソルベ・アールグレイの香り、ブルーベリーみるく、杏仁

りんごのソルベ・アールグレイの香り。アールグレイのアイスというとミルクベースのなめらかなアイスを想像するが、こちらはりんごシャーベットがベースなのでシャリシャリの食感。アールグレイの香りでシャリシャリの食感という意外性が新鮮に感じる。りんごはやはり力強く濃厚な存在感。そこにアールグレイの豊かな香りがおいしさをプラス。アールグレイではなくりんごの方がメインというのが果樹園直営のAlbero.ならではのアイスだ。

ブルーベリーは色がとても鮮やかで美しい。甘みを抑えてあるので、ブルーベリーの風味がより強く感じられる。

杏仁豆腐でも使われる杏仁。アーモンドパウダーのことだと思っていたが、本当はあんずの種の中にある白い部分を意味するそうだ。これを粉状にした杏仁霜(きょうにんそう)という食材を使うのが杏仁豆腐の本来の作り方だが、杏仁霜がとても高価なため、香りが似て安価なアーモンドパウダーがよく使われるようになったという。
杏仁霜を使った杏仁ジェラートはとてもミルキー。上品で美しい甘さ。香りが豊かで深く、これが本物の杏仁なのかと感嘆する。他のフルーツ系フレーバーとの相性も抜群で一緒に食べるととても美味しかった。

アボカド、フランボワーズヨーグルト、マスカルポーネいちじく
アボカド(右)フランボワーズヨーグルト(左)マスカルポーネいちじく(下)

アボカド、フランボワーズヨーグルト、マスカルポーネいちじく

アボカドはまろやかでクリーミーな中にも程よい酸味があり、梨に似た香りと甘み。まるでフルーツみたいな爽やかさだ。ここでふと、アボカドはフルーツか野菜かという疑問が湧く。調べてみるとアボカドは植物学的もしくは農産物を扱う行政上はフルーツに分類されるようだ。私にとって今まで食べたアボカドはどちらかというと野菜であったが、このアイスのアボカドは間違いなくフルーツ。瑞々しさと爽やかな甘みがとてもおいしかった

フランボワーズヨーグルトはフランボワーズの甘酸っぱさとヨーグルトの酸味の共演。甘みと酸味のバランスが絶妙だ

マスカルポーネいちじくは大きなドライいちじくの塊がいっぱい入っていて、ねっとりとした果肉とプチプチとした種の食感が楽しくておいしい。マスカルポーネのクリーミーな風味にラムがほんのり香る。

たわわに実った梨の木
たわわに実った梨の木の写真
白く可憐な梨の花
可愛らしい梨の花の写真

高崎の美味しいおくりもの

今回は時間の都合で行けなかったのだが、Albero.の隣には同じく山木農園が経営するRegalo×Regale(レガーロ×レガーレ)というショップがあり、「高崎のおくりもの」をテーマに、ジャムやハーブ、焼き菓子など、全ての商品に必ず高崎産の食材を使ったオリジナルのギフトを取り扱っている。日替わりケーキもあり、お店のFacebookアカウントに掲載された写真はどれもとても美味しそうで今すぐお店に行って食べたくなる。梨カレーというのもあってこちらも気になる。(Albero.のFacebookページはこちら

Regalo×Regaleにも寄りたいし、他の季節のジェラートも食べたい。これは必ずまた行かなくては。できれば車で。その時は何のフルーツの時期だろう。どんなジェラートがあるだろうか。いまからとても楽しみになってきた。

Alberoのショーケース
(上)杏仁、マスカルポーネいちじく
(下)チャイ、有田みかん
Alberoのショーケース
(上)アボカド、りんごのソルベ・アールグレイの香り
(下)プラリネ、黒ごまくるみ
Alberoのショーケース
(上)酒粕ショコラ、いちごとホワイトチョコ
(下)バニラ、チョコチップ
Alberoのショーケース
(上)フランボワーズヨーグルト、ゴボウ
(下)アーモンド、抹茶ミルク
Alberoのショーケース
(上)カフェオレ、ブルーベリーみるく
(下)りんごのコンポート、さつまいも

Albero.

住所
群馬県高崎市下里見町1701-1
(ナビでは別の場所を示すことがあるので注意)
お問い合わせ
027-340-1235
アクセス
高崎駅から群馬バス(里見・室田・権田方面行き)で約30分、下里見バス停より徒歩10分(坂道)
営業時間
10:00~19:00
定休日
火曜 水曜
webサイト
http://www.albero-yamakifarm.com/
Albero.の外観