
鎌倉西口の隠れ家風アイスクリームショップ
鎌倉といえば駅の東口側にある鶴岡八幡宮やそれにつながる大宮大路や小町通りなどが観光スポットとして知られている。そんな賑やかな東口とは対照的なのが西口だ。
西口メインの御成通り入り口に「湘南人御用達」と書かれている通り、いかにも観光地といった雰囲気とはちょっと違う、地元民に愛される魅力あるカフェや小物店などが並ぶ。また東口のように人が多くないので、ゆっくりと街を楽しめる。
GELATERIA SANTiは鎌倉駅西口に2018年4月20日にオープンしたばかりだ。御成通りを1,2分進み、目印の小さな看板を曲がる。そこは曲がるのを少しためらうようなとても狭い路地だ。路地を抜けると突然明るく開けた中庭のような場所に出る。その正面にあるのがGELATERIA SANTiだ。青い空と緑の草に囲まれた新しい建物が眩しいほど白く見える。
駅からお店までのこの道なりはちょっとドラマチックで気持ちをワクワクさせてくれる。

季節のミルクと旬のすもも
メニューは定番から季節に合わせたフルーツなど、どれも美味しそうだ。店員さんオススメの季節のミルクと、季節を感じるすももをチョイスした。
ミルクアイスに「季節の」とついているのは、季節のよって味が変わるから。原料に使用しているのは放牧牛の牛乳で、放牧牛は季節によって食べる草が変わるため、牛乳の味も変化していくという。調べてみると、夏は水分とカロテンの多い青草を食べるため原乳は黄色を増しさっぱりとした味になり、晩秋から春にかけては乾草を食べるため白くやや濃厚な味になるらしい。リンクはる
季節のミルクはまろやかで懐かしくほっとする味だった。
すももは大石早生という品種を使用。実はこの日はまだ梅雨の時期で、大石早生の旬真っ只中。思わず体がキュッとなるような甘ずっぱさがおいしく、心も体もリフレッシュするようだ。
色鮮やかなすももと真っ白なミルクの色のコントラストも美しい。一緒に食べるとまろやかさと甘ずっぱさが相まってさらに美味しい。

マスカルポーネラムとショコランポーネ
次のチョイスはマスカルポーネラムとショコランポーネ。どちらも名前だけでは味が想像できないフレーバーだったので好奇心が湧いてオーダーしてみた。
マスカルポーネラムは穏やかなマスカルポーネの味にラムがふわっと優しく香り、のんびりとリラックスした気持ちになる。
ショコランポーネは濃厚なチョコにラズペリーの甘酸っぱさがアクセント。ちょっとビターな大人のチョコレートジェラートだ。
どちらも穏やかでありつつもアクセントと深みのある味で、静かで独特の雰囲気を持つこのお店の空気感ととてもマッチしていた。


江ノ電を眺めながらのんびりアイス
Gelateria SANTiは周囲に建物がなく開けている。隣にある草が生い茂った空き地がいい効果を出していて、開放的でのんびりした雰囲気だ。イートインスペースは店内と店の裏のテラス。このテラスからは時折目の前を通る江ノ電が見える。ここではゆっくりと時間が流れていて、広い空と初夏の緑と江ノ電を眺めながら美味しいアイスクリームを食べる時間はささやかだがとても贅沢だと感じた。
鎌倉散策とGelateria SANTi
鎌倉ほど散策が似合う街はないだろう。大通りにも小さな路地にも魅力的なお店がたくさんあって、老若男女多国籍みんなが楽しそうにぶらぶらとお散歩している光景はとても平和だ。おしゃべりしながら歩いて、ちょっと気になった店にちょっと入ってみて、ちょっと買ってみたりちょっと食べてみたり。そんな鎌倉散策の魅力ある新しいお店としてGELATERIA SANTiは人気を集めつつある。季節感を大切にするこのお店のこれからのシーズンフレーバーも楽しみだ。
Gelateria SANTi
- 住所
- 神奈川県鎌倉市御成町2-14
- お問い合わせ
- –
- アクセス
- 鎌倉駅 徒歩2分(148m)
- 営業時間
- (5月~10月)11:00~18:00
(11月~4月)12:00~18:00 - 定休日
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- webサイト
- http://gelateriasanti.com/
